初心者にも農機具を自作することは可能か?

農業は数多くの作業がありますが、手間がかかるものも多くて人数を割かなければ進められません。適した農機具があればいいのにと考え、販売店に問い合わせた経験もあるのではないでしょうか。ピッタリくる道具がなかったり高額だったりして使いたい農機具が手に入らないなら、自作を行う方法があります。

では、初心者にも農機具の自作を行うことは可能なのでしょうか。

農機具の自作を行う魅力

日本の農機具のうち、トラクターやコンバインなどの機械系が高額なのは、製造に必要な原材料の多くを輸入に頼っているからです。鍬や収穫用包丁などの小さな道具でさえも、輸入鉄鉱石が使われることがあるほどです。高機能や高耐久性にこだわった機械ばかりが作られていることも、拍車をかけています。

さらに段階的に排ガス規制が行われたことも打撃で、その都度農業用機械が高額になりました。昔は14,300,000円で買うことができたコンバインの同型は、4次排ガス規制をクリアしているタイプになると15,000,000円を超える値段になってしまっています。

メーカーは大勢の人が使うものなら開発と販売を行いますが、実際に農作業を行っていくと必要になる細かなものにはあまり対応していません。育てている農作物の種類や作業手順によって、必要な人もいればいらない人も出てくるからです。

トラクターやコンバインに取り付けられるアタッチメントは昔より数を増やしていますが、やはりそれらも高額です。

農機具を自作するメリットは、メーカーが開発に着手しないような細かな農作業のサポートになるものを作れる点でしょう。参考資料>農機具 買取 > 農機具高く売れるドットコム

シャベルを改造して鍬を作っていた人が農機具の自作を続け、農業機械まで作ることができるようになった人もいます。メーカーから、開発中の自動結束機のアドバイザーになってほしいと依頼を受けるほど、知識や技術を身に着けたから成しえることです。

初心者のうちは大型なものに手を付けることは厳しいですが、いずれは開発ができるところまでたどりつける可能性があるのも、自作を行う魅力でしょう。

初めての自作は簡単なものから

農機具を自作して作業を楽にしている人たちがいることは、農業をしていれば耳に入ってきます。同じ野菜を育てていれば、ぜひ使ってみたいと思うものもあるでしょう。でも、自作している人たちがその農機具を提供するのは、地元の中でも近い農家だけに限られています。

なぜなら、壊れた時の修理対応に遠出ができないからです。農機具が不具合を起こしたり故障したりするのは繁忙期が多く、同時期に忙しくなるのですから遠出ができないのは当たり前です。作業の仕方には個々のクセがあり、ほかの人が自作した農機具では使いにくい場合があります。

自分で作業がしやすいようにするには、やはり自作を行うのがベストです。これまで物作りの経験がない人は、自作できるのか心配になる人もいるでしょう。でもポイントをおさえれば、経験がなくても自作することは可能です。

物作りの作業に慣れるまでは、試作品を作るつもりでいることが大事です。初めから即実践で使えるものを作る心構えでいると、失敗したときに挫折してしまう可能性があります。知識がないと危険が伴うものに取り組むのではなく、まずは収穫用包丁など誰でも取り扱いやすいものから始めましょう。

収穫用包丁は柄の長さや刃の形がある程度決まっていて、野菜の種類によっては使いにくさを感じやすい道具です。長年農業の経験がある人ならしっくりくる形をイメージしやすいので、初めての自作に適しています。

試作用に中古を活用する

自作するといっても溶接技術がないなら、一から作るのはとても手間がかかります。元となる農機具を準備し、それに加工したり取り付けたりして機能をアップさせる方法ならとても簡単です。ただ、農機具や材料を購入する費用が発生することをよく考えなければなりません。

現役で使っている農機具の加工は、試作段階では避けたほうが無難です。失敗した時のリスクが高すぎるためで、これまで使い古した農機具を捨てずに保管していたのであれば、それらを有意義に使いましょう。失敗しても使っていないものだったら、農作業にも影響しません。

古い農機具が少しも残っていないなら、試作用として中古を活用すれば新品を購入するよりわずかな出費で済みます。中古といっても必要ないものまで買うことがないよう、試作する前にはどんなものを作るのか計画書を準備し、作り上げるのに必要になりそうな部品などを書き出しておくとよいです。

仕上がりのイメージ図なども、一緒に計画書に記載しておくようにしましょう。図面を描くことができるなら、細かな寸法なども書き添えたほうがよりしっかりした自作農機具が作れます。でも初めてであれば、こんな形に仕上げたいというイメージの絵だけを描いておいても、十分に作るときの目安にできます。

試作したものは実際に使ってみて、ダメな部分を記録しましょう。記録がどんどん積み重なれば、改良案も出しやすくなるからです。試作したものはできればそのまま残して置き、改良する農機具は新たに準備したもので行うと、うまく作れたか比較ができやすくなります。

即戦力になる農機具を自作する準備

試作をたくさん作り自作に慣れたら、即戦力になる農機具作りに取り掛かりましょう。ですがその前に行いたいのが、農作業のどの部分が大変かをたくさん書き出すことです。作業を簡単にし、時間短縮したい部分を探すためです。

何を自作して農作業をやりやすくすればいいかが見えてきますし、農作業の手順を見直せて改善させるきっかけにもなります。市販されている農機具では使いにくいと感じている点も書き出すと、より参考になるでしょう。初めのうちは先達が自作したものをまねて作り、技術を向上させるのもよい方法です。

ブログやSNS等に自作した経緯や材料と作り方、図面などまで掲載してくれている人たちがいますので、利用させてもらいましょう。特にどんな経緯で作ることにしたかを見れば、自分の農作業にも当てはめてみて、作るべき農機具が見えてきやすくなります。

広大な畑で作業するなら農薬散布や除草、収穫面に負担がかかる部分があります。とくに収穫は、出荷量や収入に直結する部分でおろそかにできません。根菜類の収穫ならトラクターにアタッチメントを取り付けで行いやすいですが、傷がつくと価値が下がってしまうトマトやキュウリにナスのような野菜は丁寧な手作業が欠かせません。

一つ一つ収穫する際に使う農機具をよりよくできれば、収穫時間を短縮できます。野菜の糖度が高まる早朝に収穫し出荷する必要がある場合は、多くの人数で作業することで対応している農家も多いでしょう。アイディア一つで新しい農機具を生み出し、人件費が削減できる可能性があります。

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自作した農機具にアドバイスをもらう

自分ではよく作れたと思っていても、思わぬところに欠点が隠れている可能性があります。農業仲間にも使ってもらい、アドバイスをもらえれば完成度を高めていくことができるでしょう。あくまでも試作段階だということを理解してもらったうえで、使ってもらう必要があります。

自作した農機具で仲間が事故や怪我につながってしまうことがないように、トラクターなどに取り付けるような大掛かりなものを作ったなら、まずは自分で十分試してからにしましょう。エンジンなどを分解して作るようなものは、もともと機械に詳しい人以外は行うべきではありません。

独学で構造などを勉強できますが、エンジンに不具合が起きると大事故につながりかねないからです。トラクターやコンバインなどに外付けではなく、本体に手を加えたいなら、必ず知識や技術がある人に計画の段階でチェックを受けましょう。

改造が違法になる可能性もあるため、チェックしてもらうことは必須です。排ガス規制にも配慮が必要で、76から177馬力のトラクターなどはススが90%以上削減されていること、窒素化合物も90%以上削減された状態が維持できなければ使用できなくなってしまいます。

安全や環境に配慮することを忘れずに、農機具の自作を行いましょう。